三魔王カットイン-01s
※コラム第五回『魔王、それは世界の支配者 その1』のつづきです。
森の奥に隠れた魔女の庵s
(森の奥の魔女)
……あれ? 長老さまがいない。
そういえば、あの魔王の解説はしたくない、って言ってたけど。え? 逃げた?
落ちこぼれの魔王の娘s
ふっふっふ、お困りのようね!
森の奥に隠れた魔女の庵s
……だれ? 角があるから魔族のようだけど。まさかこんなところにまで魔王軍の襲撃?
だったら、私も本気で相手をする。
『地獄より来たりて猛れ獄炎の息吹……ヘルファ
落ちこぼれの魔王の娘s
待て待て待ってって!! そんな大魔法食らったら骨も残らないじゃないの!?
森の奥に隠れた魔女の庵s
だったら自己紹介。早く。はりーはりー。
落ちこぼれの魔王の娘s
私は魔王の娘よっ! お母様の解説なら、私が一番適任でしょ! あのチキンドラゴンの代わりに駆けつけてあげたわっ! 感謝なさいっ!
森の奥に隠れた魔女の庵s
『ヘルファイア』
落ちこぼれの魔王の娘s
!!!?

……あは、あはは、私生きてる? あは、生きてるってすばらしい。あれ、涙が……
森の奥に隠れた魔女の庵s
わざと外した。二度はないよ。
さ、遊んでないで解説に戻ろうか。魔王の、最後の一柱はこちら。
傲慢の王ルリエル-01
傲慢の王ルリエル2-01
落ちこぼれの魔王の娘s
まさに威風堂々。逃げ隠れもせず、最初から出現して「魔王城」で勇者を待ち受ける。王者の風格ねっ!
森の奥に隠れた魔女の庵s
「傲慢の王」。あらゆるものの支配者であり、サディズムの王。そのおみ足に踏まれたい勇者は数多く……ってこの本はなに? 『魔王教団への入信の手引き』って、うわ……
落ちこぼれの魔王の娘s
愚かな人間どもが「傲慢の王」の前に出たら、まともに身動きも取れないわ。ただひれ伏すしかないのよ。良い事書いてるじゃない?
森の奥に隠れた魔女の庵s
「傲慢の王」はその超絶的なカリスマで、最も精強なる魔王軍を率い、あらゆる国家と戦争する。彼女が放つ魔王の力は、他の魔王ほど致命的な効果はないけれど、その効果範囲は絶大よ。
『魔王の蹂躙』も、戦闘時効果も強力。ゲーム自体も長引くから、他の魔王を倒してゲームに慣れた勇者向けかも。
落ちこぼれの魔王の娘s
魔王城が最初から出現している代わりに、〔魔王の覚醒〕が達成されると、全エリアに瘴気の風が吹き荒れるの。勇者ですらも〔DP-2〕されて、魔王城から吹く風に吹き飛ばされる。素敵ね!
森の奥に隠れた魔女の庵s
これを利用してわざと魔王を覚醒させ、ライバルを蹴落とす勇者もいるらしい。きっとそれも魔族の陰謀。
落ちこぼれの魔王の娘s
うう、これが言葉の暴力……、くっ、今の私ではこの女に一矢報いることもできない。それでもせめて、髪の一筋くらいは持っていかないと、お母様に申し訳がたたないわ!
食らいなさい!! 『マナ・バレッ
森の奥に隠れた魔女の庵s
『スリープ』
森の奥に隠れた魔女の庵s
魔族はほんとうにどうしようもない悪人だらけ。魔王だって、あなたたちの事なんて何も考えていないよ。だから……
落ちこぼれの魔王の娘s
うるさいっ! それ以上、お母様のことを悪く言うと……!!
森の奥に隠れた魔女の庵s
なに、この凄まじい魔力と瘴気は……!  まさかこの娘、本当に魔王の!?
落ちこぼれの魔王の娘s
はぁぁぁぁぁっっ!! 食らいなさい!! これが魔王の娘の力よッ!!
名刺・裏-01
落ちこぼれの魔王の娘s
むにゃ…すぴぃ… 見たか、これが魔王にしか扱えない、魔王瘴気の力よぉ…♪
いっけぇ、エターナルコラプトディメンションオーラブレードぉ……すぴー♪
森の奥に隠れた魔女の庵s
なんだか、幸せな夢を見ているみたい。そっとしておこう。

なお、先ほどの夢の産物は、ゲームマーケットの試遊台で使われるそうだよ。
遊んでくれた人、お買い上げいただいた人に、一枚差し上げるので、
導入用に使ってフルボッコにしてあげて。
森の奥に隠れた魔女の庵s
それじゃあ、これで魔王の紹介もおしまい。 コラムもあと1回。最後は、これまで説明できなかったいろんな要素を詰め込んだ『助けて! 長老さま!』だって。
今回逃げ出した分、働いてもらわないとね。
それじゃあ、またね。




〈「オレ転」カード紹介〉




魔女:そは魔王の右腕。幾年月を経たか、ひび割れた漆黒の鱗を持つ老獪なる竜よ。
魔王の復活を誰より待ちし、邪悪なる参謀。あらゆる古き竜よりも、なお古き竜よ。
どうか、どうか私たちに、一片の救いを。
あの姿を見たら、祈りたくなるのも分かる。各地で信仰の対象になっている、下手をすれば魔王そのものよりも崇められている、漆黒の古代竜。魔王と勇者の決戦では、必ず馳せ参じ、呪詛のブレスで勇者たちを苦しめる。その姿は、幾度も伝説に唄われているの。
複:瘴気をまき散らす邪竜を討伐せよ!-01 魔王の娘:あ、タマだ。やっほー、ニンジンいる?
魔:魔王のセンスに重大な欠陥を発見した。せめて犬の名前を…… 
娘:タマはかわいーよ? 人間の勇者なんか、鎧とか剣とか妙な薬とかで全然おいしくないんだけど、お母様のために我慢して食べてくれるんだ。
魔:待って。脳が情報を処理するのに少し時間が。
娘:いいよ。私、タマと遊んでるから。ほーら、取ってこーい!
魔:…………いま、瘴気の風で見渡す限りの樹木が枯れ果てたんだけど。
娘:だからタマを飼うのはたいへんで。勇者がいないときは、廃坑とかに入って我慢してもらってるの。大好物のニンジンも枯らしちゃうから、本人も気にしてるみたい。
魔:私は何も聞かなかった。あれは伝説の邪竜ではなく、ただのでかい黒トカゲ。そういうこと。
娘:みんなもタマと会ったら優しくしてあげてね! 好物は野菜! これ試験に出るから!
魔:私は考えるのをやめた。やめたの。