オレ転コラム第一回はこちら
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(竜族の長老) 久々に喚ばれたと思ったら、ほう、このコラムも一周年か。 それを記念して、改めて『オレ転』をざっくり分かりやすく説明しろ、というわけじゃな。 記念というなら、功労者である儂らに金一封でも出すべきじゃないかのう? ま、儂は伝説の竜ゆえに、並のお宝などヤ○オクを埋め尽くすぐらい持っておるがな。 | |
(森の奥の魔女) 私は欲しいもの色々あるよ。エンシェントドラゴンの肝とか。 | |
儂を見るな! やらんぞ!? ではさっそく紹介を始めるとするか。仕事じゃからな! 逃げとらんからな!! | |
逃げたら狩るよ(小声)
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そう、それは異世界に喚び出された勇者の物語。 |
それは女神の悪戯か。運命の導きか。
様々な出会いに、歩みを進め、ときに足踏みしながら、勇者は成長を果たす。 |
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そして、遂にその剣は、魔王に届き―― さあ、君だけのヒロイックサーガを描くため、運命のサイコロを握りしめるのじゃ! | |
………… おかしい、私の知ってる『オレ転』と違う。 | |
なんじゃ魔女。儂の紹介に不備があるとでも? 良いぞ、お主もひとつやってみるとよい。儂の華麗なるてくにっくには敵わんじゃろうがな! | |
やってみる。
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そう、それは駄女神の尻ぬぐいに召喚された、量産型転生系主人公の物語……
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せっかく異世界に来たんだから、平穏に平和に過ごしたいと思っていたのに。 出会うのは、ストーカーにヤンデレ、あざといロリババアと問題児ばかりで胃が痛い。 |
果ては勘違いした女勇者に刺されそうになるも、死ぬほど頑張ってなんとか丸く収まって。 そうして魔王のことなんか知らず、彼は刺激的な異世界ライフを送るのでした。ちゃんちゃん。 | |
え? あざとくないじゃろ? ……もしかして儂、あざとかった? えー、うおっほん! なんかもー、全く同じゲームとは思えんが、まあこれも『オレ転』の一つの物語じゃな! エンディングは「魔王を倒す」か「絆カードを5枚集める」の2種類。 そこに至るまでの物語は、プレイするたびに毎回違ってくる。 | |
それに対戦ゲームだからね。悲しいけど、エンディングを迎えられるのはたった一人。 時に協力し、時に競い合って、君だけのエンディングをつかみ取ろう。 | |
年寄りアピールあざとい……
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どうやら、そろそろ本気でお主とは決着を付けねばならんようじゃの……
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(無言で杖を抜く)
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(ニンジャガール) というわけで、一周年! これからも『オレとオマエの異世界転生』をよろしくお願いするでござるよ!! これぞ神出鬼没のニンジャムーブでござるっ! どやっ!! え? お二方、なんで拙者を睨むでござるか? うわぁ、綺麗な氷と炎の魔力でござるなぁー…… |
魔:こちらに1本の金属バットがあります。この上に指をペタッと置いて、つつーっと左側に引っ張るように動かし、離す。すると、あら不思議、金属バットが2本に増えました。
竜:なんじゃそれは? 擬音ばかりでまったくわからんぞ。 魔:コピペ魔法の説明書。詠唱なし、こんなに簡単な動作で、積層型退魔紋刻印杖――通称、聖なる金属バットが2本に増える。ふしぎ。 竜:増やしたものは、1日ほどで消えてしまうようじゃがの。何でも、長期メモリに書き込めないとかどうとか… 魔:異世界の言葉はほんとうに興味ぶかい。長期があるなら短期があるはずだけど。過去の魔法理論に、そんな記録装置は見つかっていない。 竜:それよりも儂、あの金属バットがそんな正式名称だったことにオドロキなんじゃが。あれで腹バットされると異様に痛いんじゃよな… 魔:人類が総力を結集して作り上げた対魔王用の兵器だから。それよりも、コピペしたバット二刀流で魔王城にカチコミかけるマッチョ勇者――実に絵になると思わない。 竜:バットが折れても折れても、片端からコピペして無双するんじゃな。『貴様がこれまでに折ったバットの数を覚えているか――1024本だ』 魔:しびれる… メロメロ… よし、脚本にして世界中の劇団にばらまこう。そうすれば、いずれ勇者のスタンダードは筋肉に。 竜:そのうち女神に消されそうじゃなこやつ…… |